34 糸引くうまさ|とみさわ昭仁|note

107P
- 2021/08/21
34 糸引くうまさ|とみさわ昭仁|note

納豆が好きなんである。子供の頃から好き過ぎて、ずーっと食べてきた。納豆さえあれば、おかずはいらない。自分で炊事をやるようになって、このありがたみは益々深まっている。ぼくの納豆愛は60年間、途切れずに糸を引いているのだ。 そもそも親父が大の納豆好きだった。母も姉も納豆好きで、我が家では度々食卓に上った。あまり裕福でない家庭の強い味方。昔は藁に包まれたやつを自転車で売りに来てましたね。台所から声をかけて呼び止め、それを買う。『ひみつのアッコちゃん』の歌に出てくる「納豆売り」は、昭和30年代の東京下町では当たり前の光景。 納豆をこねるのは親父の役目だった。でかい茶碗に刻んだネギと納豆を

記事を読む
コメントを投稿( 1人につき1件まで )
この記事へのコメント( 記事に関するツイートを自動収集しています )
Ajax loader
記事を読む