新型コロナウイルスで浮き彫りとなった日本酒業界の課題─ 酒蔵・酒屋・飲食店に問われる「哲学」とは | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」

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- 2020/07/02
新型コロナウイルスで浮き彫りとなった日本酒業界の課題─ 酒蔵・酒屋・飲食店に問われる「哲学」とは | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」

新型コロナウイルスの影響によって、酒蔵、酒屋、飲食店などの日本酒業界関係者が大きな打撃を受けました。誰もが予想だにしなかった事態のなか、復興を願う「アマビエ」ラベル酒の発売や、消毒用アルコールを生産する酒蔵など、それぞれが新たな挑戦を行っています。 一方、今回の危機的状況で浮き彫りになったのは、これまで見て見ぬふりをしてきた産業としての構造的な課題なのかもしれません。 (左から)今西酒造 代表・今西将之さん、GEM by moto 店主・千葉麻里絵さん、株式会社Clear 代表・生駒龍史 今回は、消費者目線で日本酒の魅力を伝え続けてきたGEM by motoの店主・千葉麻里絵さんと、「SAKE COMPETITION 2019」の純米酒部門で2銘柄、純米吟醸酒部門で1銘柄が金賞を受賞し、仙台日本酒サミット2019では総合1位を獲得するなど、近年注目を集めている「みむろ杉」を醸す今西酒造の代表・今西将之さんをお招きしました。 SAKETIMESを運営する株式会社Clearの代表・生駒龍史を聞き手に、コロナ禍で顕在化した日本酒業界の課題について、飲食店と酒蔵、それぞれの目線から伺います。 あらためて問われる、酒屋の役割 生駒:誰も予想していなかった新型コロナウイルス。その影響は、実際いかがですか? 今西:周りの蔵を見ると、大きなダメージを受けていますね。おそらく4月の売上は平均で70%減。ブランドが確立されているような蔵でも、50%ほど減少しています。地元では、前年比90%減という蔵もあるようです。 ひとつ言えるのは、売上を飲食店に依存している蔵ほど被害が大きい。消費者から支持を得ていて、指名買いされるような蔵は被害が少ない傾向にあります。 千葉:うちは人気銘柄を多く扱っているので下げ幅は少ないのですが、影響は出ています。蔵について言えば、「GEMで銘柄を知った」と言っていただけるような蔵は影響が大きいですね。ブランド力のある酒蔵は踏みとどまっていますが、まだブランドが立っていない蔵は厳しい状況にあります。 あと、飲食店が閉店している環境下だと「お客様がどの銘柄を買えばいいかわからない」という問題も起こっています。指名買いするような銘柄以外は、どれが自分の好みに合っているかわからない。酒屋がおすすめできるといいのですが、それができているところは少ないですからね。

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